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客足が戻ってきてよかったですね、岡山高島屋さん。
こんな世相でも、店舗に足を運んでお中元を贈り贈られ、お礼を述べあう。確かに面倒ではあるし、上司や取引先などにおくる儀礼上のお歳暮・お中元は必要なのかという声もある。
形骸化と時代の波に押されて、存亡が危うい年賀状も同様。併せて暑中見舞いも。
無駄だ、意味がない、形だけだ、コストがかかる、そういわれて消えていったモノや慣習が日本の中にどれくらいあるでしょう。
モノや慣習が消えるということは、それに関わっていた人の営みもなくなるということです。いったん消えてしまうと、完全に元には戻りません。
文化とはそういうものだと思います。
サザエさんの家に送られてきたお中元のスイカにカツオが目を輝かせる。向田邦子さんの子ども時代には、床の間にずらりとお歳暮が並べてあった。
お中元もお歳暮もなくなりませんように。